「いつかの写真 肩寄せた二人
馬鹿にして笑ってる様に見えた」
ケンカから破局に向かうカップルの歌です.
カップルが破局に向かう経緯は様々ですが,
話し合いを経て比較的円満に別れるケースもあれば,
ケンカあるいはコミュニケーションの拒絶を経てモヤモヤしたまま別れるケースもあります.
曲中ではケンカを経て破局寸前の状態にある「私」の心情を描写しています.
二人が肩を寄せ合って笑っている写真を見て「馬鹿にして笑っている」様に見えてしまうのは,
もしかしたらこの関係が周囲の反対を押し切って育んだものだったからなのかもしれません.
笑顔の写真から「だから反対したのに」といった嘲笑が聞こえてくるようで,
周囲の反対を押し切ってまで我を通した「私」自身に対する惨めさが,
より一層自虐的な感情を呼び起こしてしまうのでしょう.
曲中では「もう沢山だ」「知りたくもない」と愛を拒絶していますが,
恋愛に限らず自分にとって大きな失敗であればあるほど,
こんなことは「もう沢山だ」と思ってしまうものだと思います.
果たして,「私」の中に降る「雨」が止む日はいつか訪れるのでしょうか…
歌詞
ドアが閉まる音がした
君は多分、出て行ったんだろう
さっき破り捨てられた写真は
床のあちこちに散らばったまま
積み重ねた時間-トキ-の中
どこで歩調が狂ったんだろう
挙句、絞り出していた結論-コタエ-は
“これじゃ無意味だから”と捨ててしまった
いつかの写真 肩寄せた二人
馬鹿にして笑ってる様に見えた
私の何が解るの?
結末なんて知らなかった癖に
またやり直せても
愛なんてもう沢山だ
窓を叩く雨の音
暗い部屋の中埋め尽くしてる
こうして独りきりになる気分は
割と清々しくて悪くなかった
突然のメール “ごめんね愛してる”
また言葉巧みに騙そうとしてる
私に何を望むの?
散々怒鳴って出て行った癖に
もう嘘に塗れた
愛なんて知りたくもない
私の何が解るの?
またやり直せても
もう沢山だ